2005~2012年の約7年間、タイに住んでいた当時、僕は勤めていた建設会社の現地法人で現場監督をしていた。駐在員の仕事というのはどこか不思議で、頑張らなくてもそれなりに過ごせるが、自分が頑張ろうとすればするほど困難にぶち当たって大変になるという、じゃあ最初から頑張らない方がいいよね、と思ってつい逃げ出したくなるような仕事だった。
ただ自分が手を抜けば、その分タイ人スタッフにしわ寄せが行くので、結局それなりには頑張らないと、誰もついてきてくれずに地獄を見ることになるのだが、それを自分のせいと捉えず、タイ人は全然働かない!などと悪態をつく駐在員も結構いたような気はする。僕はどっちだったのだろう?(笑)
バンコクに到着したばかりだったが、昔アユタヤの某日系食品工場の建設現場で共に汗を流したメンバーが集まってくれた。当時は自分の不甲斐なさに耐えきれず、スタッフたちとの最後のミーティングでは大泣きしてしまったことも今ではいい思い出。
チェンマイまで自転車で走る計画を話すと、みんな一様に驚き、そして心配し、何かあったらどこにでも迎えに行くからいつでも連絡してくれ!と言ってくれるのが心強い。
タイ語はだいぶ忘れてしまっていると思うけど、昔からそんなに理解できていた気もしない。ただ当時は仕事という共通の目的があったから、通じ合えていると思えていただけなのかも知れない。みんなの温かい笑顔に囲まれて、初日のバンコクの夜は更けていった。
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いつもニコニコして助けてくれたジャムラッドさん。お互いに歳を取った!
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